座談会御書

創価学会(7月度座談会御書講義)生死一大事血脈抄(2012年)総じて日蓮が弟子檀那等

 

生死一大事血脈抄の今回の拝読範囲は、皆が団結して進み、共に題目を唱えていく重要性を訴えられています。異体同心であれば、広宣流布の流れをつくっていける仰せになっています。このことを池田先生は「日蓮大聖人門下にとって最重要のご金言です。」と言われています。2012年7月度の座談会では、「総じて日蓮が弟子檀那等~」の部分を拝読します。

生死一大事の血脈とは何か。それは、生と死にかかわる苦しみを根本的に解決する方法、それを、伝えていくことを言います。
そして、具体的には、皆で団結して南無妙法蓮華経の題目を唱えて信心に励んで行くことだと、日蓮大聖人は仰せになっています。

 

生死一大事血脈抄とは

本抄は、文永9年(1272年)2月に、日蓮大聖人が51歳の時、佐渡・塚原の地で、弟子の最蓮房に与えられたお手紙であると伝えられています。

生死一大事血脈抄(しょうじいちだいじけつみゃくしょう)拝読範囲本文

『総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か(御書全集1337ページ12行目~14行目より引用)』

生死一大事血脈抄拝読範囲の通解

総じて日蓮の弟子檀那らが、「自分と他人」「あちらとこちら」と分け隔てする心なく、水と魚のように一体の思いになって、異体同心で南無妙法蓮華経と唱えていくことを、生死一大事の血脈と言うのである。しかも今、日蓮が弘通する肝要は、これなのであ
る。もし、この通りになるなら、広宣流布という大願も成就するであろう。

団結こそ生死一大事の血脈の根幹

日蓮大聖人の門下が団結して信心に励んでいくことこそ、生死一大事の血脈の根幹です。どのように団結するのか。それは、自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心で、ということです。

自他彼此の心、とは、「自分と他人」「あちらとこちら」などと差別する心のことです。

水魚の思、とは、水と魚のように一体不可分で密接な関係にある人々の心、一念のことです。古来、親密な交友関係を「水魚の交わり」といいます。

異体同心、とは、団結の理想の姿です。異体とは一人一人の異なる境遇・個性等をいい、同心とは志、目的を同じくしていることです。

自分とみんなの幸福のために、誰よりも祈り行動する師匠と共に、唱題根本で成長していきましょう。