時事速報

【ウクライナ避難民来日】政府専用機使用の理由は?2機に同行20人の訳や座席数と空きが気になる!

日本の政府専用機というとガッチリと守られた「政府要人(VIP)」が搭乗して、海外政府や国際的な会議に行き来する大型の航空機というイメージがあります。一般人の乗る航空機には座席のランクに、ファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラスと違いがありますが、政府専用機の座席ランクはさらにその上を行くのではないか?

筆者はこれまで、このような考えを持ったことは無かったのですが、この度、そんな思いに至るような出来事がありました。ウクライナ避難民の政府専用機での同行・来日というニュースです。既に20人の避難民を乗せて、帰国の途についているとのこと。

「政府専用機でのウクライナ避難民同行来日」については、これまで何度も報道されていますが、結局、特使の林外相による現地での折衝の末、実現に至っています。報道を目にすると、避難民受入同行に政府専用機を使うというのは異例中の異例だそうです。そこで、なぜ、このような運びになったのかなどについて、調査してみました。よろしければ御覧下さい。

【ウクライナ避難民来日】政府専用機使用の理由は何?経緯が気になる!

林外務大臣は、現地の避難所視察などでウクライナ避難民の実情を感じ取り、なんとか救済の手を、との思いから、今回の「政府専用機でのウクライナ避難民同行来日」に事を運べたとしています。

岸田総理の特使としてポーランドを訪れていた林外務大臣は、来日を希望するウクライナ避難民20人を政府専用機に乗せ、さきほど帰国の途につきました。

林外務大臣
「政府専用機の予備機に日本への避難を切に希望しているものの、自力で渡航するのが困難な20人の避難民を乗っていただくことにしました」

出展:【速報】ウクライナ避難民20人を政府専用機に乗せ受け入れへ 林外務大臣(TBS系(JNN)) – Yahoo!ニュース

 

極めて単純な考えですが、大型の政府専用機が2機行っているのに、同乗する避難民はたったの20人というのはどうもひっかります。

避難民の移送については、政府専用機の使用が異例中の異例だそうで、本件については、政府の人気狙いか?などの揶揄(やゆ)も飛び交っている状況です。国際的な関心事となっている、ロシアのウクライナ侵攻が未だ収まらぬ中、政府要人の現地への行き来に「ウクライナ避難民同行」という美談。のはずが、巷では、そういった日本政府の対応に必ずしも良い評価ばかりではないようです。では実際の「避難民同行」の実情はどうなんでしょう。

ウクライナ避難民同行来日の関連記事

日本国内には既に、ウクライナからの避難民の方々が来日しています。その多くは、自費による渡航来日とのこと。今回、政府専用機に同乗する避難民も渡航費用は自らが支払うことになるのでしょうか?

【日本政府専用機】ウクライナ避難民同乗で渡航費用(運賃)は無料?人数や選定方法も気になる!|速報彦丸版

【ウクライナ避難民来日】政府専用機使用の理由は?2機に同行20人の訳や座席数と空きが気になる!

「日本人は助けない日本政府ってどうなのさ?」とは、当然の心理かと思います。しかし、政治がかかわって来ると難しい問題なのかも・・。これに対しては、巷(SNSなど)からかなりの批判が出ています。

  • 海外の人間を救う前に国内の困窮者を救え。
  • 空席があるのに20人同行と少なく無慈悲。もっといるはず。
  • 邦人の避難希望者がいるのになぜウクライナ人優先なのか。
  • 参院選を睨んだ人気狙いでは。

そもそも、政府専用機を使う目的とは何でしょう。また、席数はいくつあるのでしょう?

日本国政府専用機(にほんこく/にっぽんこくせいふせんようき)は、日本国政府が所有・運航を行い、政府要人の輸送、在外の自国民保護などのために使用される航空機(政府専用機)である。

・・・・・
機内は前方より、貴賓室、夫人室、秘書官室(11席)、会議室(4席)、事務室(2席)、随行員室(12席+21席)、一般客席(89席)がある。

出展:日本国政府専用機 – Wikipedia

 

「政府要人の輸送」ともなれば、セキュリティ・保安対策ガチガチであるはずで、席数に空きがあるからと「誰でもOK」とはけしてならないはずです。また、今回、政府の要人(岸田総理の特使:林外務大臣)がポーランドに向かった目的(日本政府の目的)は、「ウクライナ避難民に対する人道的支援」なので、この目的から横道に逸れるわけにはいかないと考えられます。その結果、「在ウクライナの邦人の乗り入れ拒否」となってしまったものかと。

それにしても、同行する避難民の人数についてですが、当初報道では数十人の希望者があると言い、その後30人位・・結果、20人となっています。これはいったいどういうことでしょうか?

関係者によりますと乗っている避難民の多くは日本に親族や知人がいるものの、数人は日本に身寄りがない人だということです。

出展:【速報】ウクライナ避難民20人を政府専用機に乗せ受け入れへ 林外務大臣(TBS系(JNN)) – Yahoo!ニュース

 

命からがらのウクライナ避難民の方々にも、避難先を日本にした場合のその後の事情が当然あるはずで、避難先が誰でも「日本でOK」とは行かないでしょう。事実、記事によると、今回の20名の多くは日本に身寄りがある方々です。

さらに、はっきりしていない問題に「同行搭乗の際の旅費の負担」があります。現地ではどう伝わっているかわかりませんが、少なくとも、日本国内では、「全額政府が負担する」という報道はされていません(2022年4月2日現在)。こういった要素も、20人という人数の背景にあるのではないでしょうか。

ところで、来日したウクライナ避難民の方々は、その後、どうされるのでしょうか?それは、政府が示すガイドラインに沿った一定期間の日本滞在というのが基本だそうです。

ウクライナから避難してきた人には、『90日間の短期滞在』が認められ、本人が希望すれば『国内で1年間就労できる“特定活動”』という在留資格に切り替えることができます。この“特定活動”の期間は1年間で、その都度、更新する必要がありますが、政府は、現状が続く限り、更新を認める方針です。

出展:ウクライナ避難民20人が政府専用機で日本へ・・・『難民』『避難民』の違いに課題(2022年4月4日) – YouTube

さて、政府専用機について、もう少し詳しく見ていきたいかと。今回、政府専用機が2機言っているのにも事情があるようです。

日本の政府専用機の用途やスペックについて確認!

政府専用機はもともと、2機同時に飛んで行くことになっていて、それには理由があるということ。また、政府要人のポーランドへの行き来自体に「政府専用機」が使われることはこれまでどうりであること。今回、その政府専用機に避難民を同乗させるという事のみが異例であったということ。要約するとこういう事になります。

さて、日本の政府専用機の用途やスペックについて確認してみます。官邸のHPの「政府専用機」のページに載っていました。

  • 機種:ボーイング777-300ER
  • 運航担当:航空自衛隊千歳基地の特別航空輸送隊
  • 運航スタッフ:すべて航空自衛官
  • 運行は2機同時:整備担当の航空自衛官同行で万全の態勢

その他詳細は⇒ 政府専用機 | 首相官邸ホームページ

下世話なお話ですが、政府専用機には自衛官の「女性CA」が同乗しているのでしょうか?どんな美人の方々なのか「顔画像」などが気になりますが?

【関連記事】ウクライナ避難民来日で政府専用機使用の理由は?

ウクライナ避難民の方々を政府専用機を使用して来日させる件についての様々な問題についてまとめてみました。問題は来日後で、政府の対応の真価が問われるところかと思います。

以下にご紹介する記事は、本件の関連記事と最近の出来事に関するものです。