時事速報

【北穂高岳と南岳】東京都男性登山者のルートはどこ?遭難した場所も調査!

北穂高岳と南岳を目指して登山に赴いた東京都北区在住の男性登山者(50歳)が遭難して行方不明になっています。

折しも、19日に発生の岐阜県高山市山岳部での震度4の地震と被る日程での登山行でした。

捜索上も気になるのが男性の登山ルートです。

ルートは複数あるのか?使ったルートはどこ?遭難した場所についても調査・考察すると共に、山岳事故の原因についても述べています。

よろしければ御覧ください。

【北穂高岳と南岳】東京都男性登山者のルートはどこ?捜索の手がかりについて

北穂高岳と南岳を目指して登山に赴いた東京都北区在住の男性登山者(50歳)。遭難・行方不明の状態から、未だ、進展した続報は出ていません。

かつて丹沢や北岳などの登山経験をし、山を愛する筆者としては、ヤフーニュースの続報を待ち望んでいる状況です。

3000メートル級の北穂高岳登山です。一般の登山では必ず、登山ルートを辿っての登頂になります。なので、行方不明になった事故も、そのルート上で発生しているはずです。


 19日、震度4を観測し、その後も体に感じる地震が相次ぐ岐阜県高山市で、登山客1人が下山せず、遭難していることがわかりました。

出展:【速報】地震による崩落に巻き込まれたか  山岳遭難 岐阜県警が捜索へ(CBCテレビ) – Yahoo!ニュース

 

地震による影響での事故が懸念されていますが、そうでない事故も起こりうるのが山岳登山です。それにしても、登山ルート上での「事故」である可能性は十分にあるでしょう。

そこで、北穂高岳と南岳を目指す場合の登山ルートには何があるのか?アクセスについても調査してみることにしました。

素人考えかもしれませんが、当局の捜索も登山ルートを真っ先に掌握しているものと考えたことも、調査してみた理由です。

【北穂高岳と南岳】東京都男性登山者の通過ルートはどこ?遭難した場所も調査!

東京都男性登山者が目指したとされる「北穂高岳と南岳」への登山ルートはいくつある
のでしょうか?また、今回使ったルートはどれなのでしょうか?

北穂高岳に登るには、登山口上高地から横尾経由で涸沢に入るルートが一般的だそうです。です。現地の地図によると、「北穂高岳」から尾根づたいに、北へ3キロ程で「南岳」に到達するようです。

涸沢からの登山ルートは季節によって変わります。


特別な装備なしで登ることができる夏山ルートは、例年7月上旬~10月中旬頃に利用できますが、積雪状況によって変わりますので事前にご確認ください。
残雪期および積雪期の北穂沢ルートは特別な装備と技術が必要です。はじめて雪の上を歩く方にはおすすめできません。

出展:ルートガイド | 北穂高小屋

 

おそらく男性は、夏山ルートを選択したと思われます。

<北穂高岳へのコースタイム>

  1. 上高地→(3時間)→横尾
  2. 横尾→(1時間10分)→本谷橋→(2時間)→涸沢
  3. 涸沢→(3時間10分)→北穂高岳

遭難したとされる東京都北区の男性は「18日からの2泊3日」で北穂高岳と南岳を目指したとされますので、上記ルート上、ないしは、北穂高岳から南岳へのルート上で事故に遭遇した可能性が高いのではないでしょうか。

折しも、9月19日夕刻の高山市山岳部の地震発生に重なる行動なので、地震による崩落・落石の被害が十分に想定されます。ただ、地震に関係無く、滑落や転落・転倒は起こり得るので、事故原因が地震かどうかは特定できませんが、これらの「ルート上」で発生した可能性は否定できません。

さらに、詳細に遭難場所を突き詰めていこうとすると、崩落しやすい場所の特定、という考えも有効かと思われますが、先の19日の地震崩落で身動き出来なくなったパーティが救助された例では、5分間・10分前に通過した場所が崩落して、その後も落石などが続いたと言います。

なので、崩落しやすい場所を先に捜索するという方法が有効かどうかは疑問が残ります。

基本的には、男性登山者が通過したルートはどこで、その中から「遭難した場所」を想定して捜索の時短に生かす、ということでしょうが、決めつけての捜索には危険性が伴うのではないでしょうか。ただ、地元のスペシャリストによる一刻も早い遭難者発見を祈るばかりです。

【北穂高岳と南岳】東京都男性登山者のルートはどこ?過去の山岳事故を調査!

登山者による山岳事故は毎シーズン必ず発生しています。海山の事故と称されるように、また、交通事故と同じく、なぜか無くならない事故。それが山岳での事故です。

山岳事故の原因や要因は何か?「島崎三歩の「山岳通信」 第158号」から簡単に列記してみました。

  • 滑落して負傷
  • 転倒して負傷
  • 転落して負傷
  • 疲労により行動不能

最もバカにならないのは「疲労による行動不能」という事故原因です。体調不良と疲労が重なり、これに山の風による体温喪失が伴うと「疲労凍死」という最悪の事態になってしまいます。疲労凍死は冬場ばかりではありません。

また、疲労の蓄積が行動を鈍くして転落・滑落の要因ともなります。併せて要注意なのが「集中力と注意への配慮」です。神奈川県の丹沢登山ルート上に大倉尾根という所があり、過去300回以上踏破しているベテランが滑落死したという事故がありました。

参照記事:1週間で24件の遭難事故、下山まで集中力を切らさないように! 島崎三歩の「山岳通信」 第158号 YAMAYA – ヤマケイオンライン / 山と渓谷社

以下のページでは、「長野県内の山岳遭難発生状況」を配信しています。山好きにとって、登山への出発はウキウキしますが、必ず「危険が伴うレジャー」であることを意識することが肝心です。

参照記事:長野県内の山岳遭難発生状況(週報)/長野県警察

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