座談会御書

創価学会(1月度座談会御書講義)一生成仏抄(2012年)衆生と云うも仏と云うもー

2012年1月度の座談会御書は一生成仏抄です。『青年学会 拡大の年』の年頭、拝読範囲のテーマを「唱題行」とする御書せスタートを切ります。

一生成仏抄の今回の拝読範囲では、まず、日蓮大聖人の仏法は変革の宗教であると宣言。自身の心の変革によって、成仏という、生命の根本的な変革も成し遂げられると言われています。

一生成仏抄の背景と大意

一生成仏抄は建長7年(1255年)に著されて富木常忍に与えられたと伝えられています。同じ南無妙法蓮華経のお題目を唱えても、自身の生命の外(ほか)に法があると思って唱えたならば妙法ではなくなってしまうとと強調され、「唱題行」の意義について、法理と実践の両面から明らかにされている御抄です。

一生成仏抄の今回の拝読範囲

『衆生と云うも仏と云うも亦此くの如し迷う時は衆生と名け悟る時をば仏と名けたり、譬えば闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し、只今も一念無明の迷心は磨かざる鏡なり是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし、深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり』(御書全集384ページ2行目から5行目より引用)

一生成仏抄の講義

衆生(凡夫)と仏の両者に分け隔てはなく、迷うのが凡夫であり悟るのが仏であると仰せです。そして、迷いの生命を悟りの生命に変革するのが南無妙法蓮華経の唱題行。さらに、生命練磨の唱題行に大切なことは、深く信心を起こす勇敢な心と日夜朝暮に又懈らず磨く持続の信心であるとされています。

勇敢な心については、正木理事長が新年勤行会拝読御書の種種御振舞御書の講義で『正義を語れない臆病者では、自身の生命に真の正義は確立できない。人に語ることは、自身の中に正義を確立しゆく戦いなのだ』と言われています。

この指導は、立正安国の原理にも通ずる重大な指導だと思います。折伏というのは自身の中に正義を確立しゆく戦い。広宣流布とは、自身の中に正義を確立しゆくことで、友の心の中に正義を確立しゆくこと。その連続闘争なのだと確信するところです。

青年とは、希望とは、真実とは、広宣流布という、友の為の法戦を貫きゆくことなのだ、とは、「青年よ広布の山を登れ」に一節です。その具体的な実践方法をご指導された御書が、今回の座談会御書・一生成仏抄の拝読範囲です。