座談会御書

創価学会(8月度座談会御書講義)持妙法華問答抄(講義録1:2011年)寂光の都ならずは何くも皆

2011年8月の御書講義です。

現世安穏後生善処といい、仏の境地と言っても一般的な観念論とは全く違うのが日蓮大聖人の仏法です。

現世安穏とは単に平穏無事であるということではありません。苦難と逆境に負けない強い自分自身を信心の実践によって築いていく中に、真の現世安穏・後生善処があるのです。

そして信心の実践で湧現する何物にも負けない強い生命力こそが仏の境涯です。

現世安穏・後生善処の一般的解釈

デジタル大辞泉の解説
現世(げんせ)安穏(あんのん)後生(ごしょう)善処(ぜんしょ)
《「法華経」薬草喩品から》法華経を信じる人は、現世では安穏に生活でき、後生ではよい世界に生まれるということ。
三省堂 大辞林
現世安穏(あんのん)後生(ごしよう)善処(ぜんしよ)
〔仏〕「法華経(薬草喩品)」の語。仏の教えによって、この世では安穏に生きることができ、死後も善い世界に生まれることができるということ。

8月度座談会御書の持妙法華問答抄講義

8月の座談会内容が急遽盛りだくさんとなり、御書講義の時間を短縮することになりました。以下はその際の『短縮版の持妙法華問答抄講義』です。
テキスト版もアップしてあります。
テキスト版8月度座談会御書の持妙法華問答抄講義

持妙法華問答抄(じみょうほっけもんどうしょう)拝読範囲本文

『寂光の都ならずは何くも皆苦なるべし本覚の栖を離れて何事か楽みなるべき、願くは「現世安穏・後生善処」の妙法を持つのみこそ只今生の名聞・後世の弄引なるべけれ須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき』(御書全集467ページ16行目~18行目より引用)

【意訳】

何事にも崩されない仏の境涯を開くことこそ、実は今世唯一の真の楽しみである。と、日蓮大聖人は仰せです。

仏の境涯とは現世は安穏にして来世も揺るがぬ安楽の境涯であります。

故にこの仏の境涯を開くことができる妙法を持つことは、人として生まれた今生の最高の想い出なのである。

では、妙法を持つとはどういうことか。それは、南無妙法蓮華経と自らも唱え、人にも勧める実践に励むことである。

日蓮大聖人の仏法とは

日蓮大聖人の仏法とは、いかなる苦難をも乗り越える仏界の生命が胸中にあることを教え、それを御本尊根本の信心で開き顕していく仏法です。現実を根本から変えていくことが出来る生きた宗教です。

現世安穏と仏の境涯とは

故に、現世安穏といい仏の境地と言っても観念論とは全く違います。現世安穏とは単に平穏無事であることではなく、苦難と逆境に負けない強い自身を信心の実践で築いていくことを言います。そして信心の実践で湧現する何物にも負けない強い生命力こそが仏の境涯です。

妙法を持つとは折伏の実践

そして自らも南無妙法蓮華経と唱え、この日蓮大聖人の仏法を人にも勧める実践に励むことが妙法を持つということです。「我も唱へ他をも勧んのみ」とは折伏の実践あるのみということです。

では、折伏の実践に励むにはどうしたら良いか

南無妙法蓮華経は万人の仏性を呼び覚ます根本法であり、自行化他にわたる大法です。故に真剣に題目を唱えれば、自然のうちに妙法の偉大さを人に語りたくなるのです。

新体制でのスタートをお題目根本で心身共に健康を増進しながら、妙法の偉大さを知人・友人に語って参りましょう。