朝礼ネタと挨拶

【卯年のスピーチ2023】新年の挨拶や朝礼の例文(ネタをことわざや格言から)

2023年卯年のうさぎ

2023年の干支は卯年(兎:うさぎ)です。新年を迎えると、会社やその他の新年の集まりで、新年の挨拶やスピーチが求められます。

新年を迎えての「朝礼」でもまた、また、「卯年にちなんだ」それらしい挨拶が必要になって来ますね。

この記事では、2023年卯年の新年の挨拶や朝礼でのスピーチで、どんな挨拶が良いのかについて、その例文やネタ元としての「卯年の兎」にちなんだ、「ことわざ」や「格言」をご紹介しています。

なお、ご紹介する内容は、年賀状や取引先への新年のビジネスメールにも利用出来るかと思いますが、あくまでも、対面での挨拶・スピーチ、という観点から述べています。

ちなみに以下は、昨年(寅年)の新年の挨拶に関する記事です。

関連記事:【2022年】寅年(虎:とら年)のことわざや格言で新年の挨拶

【卯年のスピーチ2023】新年の挨拶や新年の朝礼ネタと例文

2023年の卯年を迎えての挨拶・スピーチではやはり、「兎」に関する「ことわざ」や「格言」を挨拶の中で使っていくことになるわけですが、そもそも、「ことわざ」と「格言」の違いってなんでしょう?

「ことわざ」の場合は、「古くから言い慣わされてきたもの」に限定される点が特徴です。 「格言」にも古いものが多くみられますが、現代の言葉が当てはまらないわけではありません。 また、「ことわざ」は「格言」に比べ、日常生活に即した内容が多い点も使い分けのポイントになります。

引用先:社会人の教科書

 

ことわざも格言も、なるほどと為になる「言葉」ですが、【「ことわざ」は「格言」に比べ、日常生活に即した内容が多い】という点がポイントですね。

2023年卯年の「新年の挨拶」として、新年の朝礼のスピーチの例文をご紹介します。内容からネタをくみ取るも良しかと思います。

【テーマ:卯年は飛躍する年にしたい】

おはようございます(新年あけましておめでとうございます)。

昨年は実に、様々なことがありました。

コロナの感染拡大がおさまらぬ中、ウクライナ侵攻、物価の上昇など、マイナーなニュースばかりが流れた一年でした。

そして迎えた2023年の卯年。

卯年は、芽を出した植物が成長して、茎や葉が大きくなる年と言われています。

さらに、うさぎは、跳びはねることから、「飛躍の年」ともされています。

このことから察するに、昨年は我慢と準備の年であったのではないでしょう。

2023年こそは、大きな花を咲かせ、「飛躍の一年」にして参りましょう!

(以上)

【テーマ:兎のことわざを教訓にして飛躍】

おはようございます(新年あけましておめでとうございます)。

卯年の2023年を迎え、年男、年女という方もいらっしゃるかと思います。

そこで、本日は、うさぎに関することわざを二つ紹介いたします。

一つ目はよく耳にする「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。

同時に二つのことをうまくやろうとして欲を出した結果、結局はどちらも失敗することのたとえです。

実はこれ、私にとって、最も耳に痛いことわざです。

色んなことに手をつけて、最終的にはすべてが中途半端だったかと。

2023年こそ、目前の一つの課題を確実に片付けて、一歩一歩前進してしていきたいと思います。

2つ目は、「株(かぶ)を守りて兎(うさぎ)を待つ」というのことわざです。

あまり聞き慣れないかもしれませんが、意味は、今までの古い習慣や経験にこだわり、進歩がなく、融通がきかないことをたとえています。

これも自分自身、思い当たることが多いかと。

コロナ禍に突入して以来、良くも悪くも、世の中と時代が大きく変化してきていると思います。

今までの当たり前を捨てて、新たな考えを取り入れないと時代に置いていかれてしまう。
柔軟な対応が求められる時代になって来たと感じます。

まずは私自身、ご紹介した二つのことわざを戒めにして、卯年だけに2023年は飛躍の年にしてまいりたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します!

(以上)

【卯年のスピーチ2023】卯年にちなんだ「兎に関することわざ」

言うまでも無く、卯年の「卯」とは、 兎(うさぎ)を意味しています。兎は穏やかで温厚な性質であるとされていて「家内安全」を連想させ、また、跳躍する姿からは「飛躍」や「向上」を象徴するものとして、古来から親しまれています。

ところが、本当に「穏やかで温厚な性質」なのかというと、自然界ではそうとも言えず、「兎に関することわざ」にも、様々なものが存在しています。

2023年の卯年のスタートにあたり、卯年にちなんだ無難な挨拶も良いですが、「兎に関する様々なことわざ」の中から、インパクトのあるユニークな挨拶・スピーチに活用するという手もあるかと思います。

なお、兎に関する「四文字熟語」も掲載しています。

以降、「兎に関することわざ」を内容によって分類してみたので、是非ご覧ください。

能力・策略・兵法

作戦・策略など、兵法に通じる「兎のことわざ」です。会社・ビジネス関係のスピーチに使えるかもです。

  • 始めは処女の如く終りは脱兎の如し:初めは弱々しく見せかけ、後になって力強さを発揮すること。始めは処女のように弱々しくみせて敵を油断させ、最後には逃げ出す兎のように機敏に行動して敵が防ごうにも間に合わないようにする、ということから。(出典は孫子)
  • 兎の耳:人の知らない事件や噂などを良く聞きだしてくること。
  • 兎の罠に狐がかかる:思いがけない幸運をつかんだこと。
  • 兎を得て蹄(わな)を忘る:魚を得て筌を忘る。出典は荘子。兎や魚を捕まえてしまえば罠のことは忘れてしまうように、物事を成就すれば、その手段は不要になるということ。
    兎を見て犬を呼ぶ:失敗はすぐに改めれば遅くない、ということ。また、挽回のチャンスはまだ残されている、ということ。兎が逃げるのを見てから犬を放っても遅くないということから。
  • 兎を見て鷹を放つ:兎を見て犬を呼ぶに同じ。
  • 犬兎の争い:犬が兎を追い続け兎が犬から逃げ続けるうちに疲れきって死んでしまい、それを見ていた農夫が双方を手に入れた、という話。「漁夫の利」。
  • 狡兎死して走狗煮らる:利用価値がある間は使われるが、なくなると捨てられてしまうこと。
  • 二兎を追う者は一兎をも得ず:二匹の兎を同時に捕まえようと欲張ると一匹も捕まらない。同時に二つの違ったことをしようとすれば、どちらも成功しないことの例え。

幸運な状況

兎の登り坂:前足に比べて後ろ足が長い兎は坂を登るのが得意である事から、よい状況に恵まれ力を発揮することを指す。

油断

兎の昼寝:「兎と亀」の寓話から、油断して思わぬ失敗を招くこと。
〔若干フォロ一しますと、実際には兎は殆ど熟睡をせず寝ている間も常に周りを警戒しているもののようですが〕

無責任

兎の子生まれっぱなし:自分のしたことの後始末を全くしない無責任なことの例え。
これはノウサギについていわれた言葉。ノウサギと云うのはアナウサギに比べ、多くの危険に晒された状態で生れるので、生れてすぐに走ることが出来るようになる。目立たないよう親は子供と一緒にいる事を避け、一日に1~2回しか授乳をしない。

通用しない・無意味・痛み・失望

マイナーな意味を持つ「兎に関することわざ」です。

  • 兎に祭文:馬の耳に念仏に同じ。
  • 株を守りて兎を待つ:古いやり方、習慣にこだわって、進歩がなく融通のきかないことの例え。「株を守る」ともいう。 (出典は韓非子)
  • 兎のひり放し:兎は糞の始末をせずそのままにしておくことから、仕事の後始末をつけないことの例え。「兎の子生まれっぱなし」に同じ。
  • 兎追いが狐に化かされたよう:呆然自失のさま。
  • 兎の糞:長続きしないこと。
  • 兎の股引:何をしても、最初だけで後の続かない者。
  • 兎の字:「兎」と「免」の字形が似ているところから、免職を言う隠語。
  • 兎兵法:つまらない謀略を巡らしてかえって失敗すること。

姿・様子・ありさまについてのたとえ

遠回し、隠語的なたとえで使える例えにつかえそうな兎に関することわざかと。

  • 兎、波を走る:波が白く輝いて兎が走るように見えるところから、月影が水面に映っているさまの例え。兎は象や馬に較べ水に入る度合いの少ないことから、仏教の悟りにおいて浅い段階にとどまっている人の例え。
  • 兎の毛で突いたほど:ほんのわずかなこと。また、ほんの少しのこと。兎の毛(うのけ)=兎の毛は、非常に木目が細かく細いことから。
  • 兎は好きだば、苦木も噛む:蓼食う虫も好き好きに同じ。
  • 兎も七日なぶれば噛み付く:どんなにおとなしい者でも度重なるイジメを受ければ怒り出す、ということ。また、忍耐にも限度がある、ということ。
  • 兎も三年なぶりゃあ食いつく:兎も七日なぶれば噛み付くと同。
  • 脱兎の勢い:きわめて迅速なさまにいうことば。
  • 年劫の兎:一筋縄ではいかない人のことを指す。劫(ごう)とは、仏教用語で、こう、と読み、きわめて長い時間のことで長い年月を生き抜いて悪賢くなった兎の意。
  • 兎の角論:うそばなし。根拠のないことについてする無益な議論。
  • 狐死して兎悲しむ:仲間の苦しみを自分の苦しみとして感じ、その苦難を心配するたとえ。同じ山に住む狐が死ねば、兎も自分の身に危険が来ないかと心配することから。(出典は宋史)「兎死すれば狐これを悲しむ」。
  • 兎のさかだち:耳が痛い、当てこすりに聞こえて辛い、の意の洒落。兎の耳は長いので逆立ちをすれば地に擦れて痛いだろう、という発想から。
  • 兎のどんぶり返り:兎のさかだちに同じ。

兎に関する「四文字熟語」

ことわざと同様、兎に関する「四文字熟語」もたとえを意味していますが、四文字熟語であることのインパクトにも捨てがたいものがあるかと。

  • 亀毛兎角(きもうとかく):亀には毛がなく兎に角がないように、非実在の物事をたとえたもの。単に亀毛、兎角ともいう。
  • 狐死兎泣(こしときゅう):同じ山に棲んでいた狐が人間に捕えられると、兎たちもやがて自分たちにも同じわざわいがやってくると思い泣き悲しむこと。
  • 狡兎三窟(こうとさんくつ):兎は逃げる時に逃げ道を沢山用意しておくことから、危機あって身を守るのがうまいことのたとえ。
  • 兎起鶻落(ときこつらく):鶻は隼の意。書家の筆運びが、兎が走り出すさまや隼が獲物めがけて舞い降りるさまの如き勢いであることの例え。
  • 烏兎怱怱・烏兎匆々(うとそうそう):月日の過ぎるのが早いこと。(出典は実隆公記)【用法:烏兎匆々として歳月は流れましたが、・・・】。
  • 烏飛兎走(うひとそう):烏兎怱怱と同様に、歳月のたつのがとても速いということのたとえ。
  • 獅子搏兎(ししはくと):「獅子、兎を搏(う)つ」という。ライオンはウサギをつかまえるにも全力を出す。やさしいことにも油断せず全力を挙げて努力すること。搏は、うつ、とる、つかむの意。

【卯年のスピーチ2023】卯年にちなんだ格言

冒頭、「ことわざ」は「格言」に比べて、日常生活に即した内容が多いと申し上げていますが、干支の格言を調査すると「株式・株価」に関するものばかりがあって、株に興味がない人には縁がなさそうです。

しかし、会社・企業の社員や従業員というお立場の場合、実生活に直結すると言っても過言ではないかもです。

そんな、卯年にちなんだ「格言」をいくつかご紹介します。

  1. 「丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる」
  2. 「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」。
  3. 「戌亥の借金、辰己で返せ」

戌亥の年は底値になりやすく、辰巳の年は天井になりやすいというのは、過去の「経験則」から出ている格言なんだとか。

総じて、相場格言によると「卯(うさぎ)は跳ねる」とのことで、幸先が良いのではないでしょうか。

希望を持って「2023年卯年」をスタートするという挨拶・スピーチに使えそうですね。