介護職員の研修と報告書

入浴介助の注意事項(心と体のしくみと生活支援技術)【初任者研修模擬問題】

こころとからだのしくみと生活支援技術のカリキュラムから、入浴介助の注意事項に関する介護職員初任者研修修了試験の模擬問題(練習問題)と正解(解答)、及び、補足事項を記しています。

入浴介助の注意事項に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

  1. 入浴は昼間の暖かい時間帯に行うのが望ましい。
  2. ぬるめの湯であれば、長時間の入浴を控える必要はない。
  3. 着替えの前には、水分を丁寧に拭きとることが大切である。
  4. 入浴前後には、十分な水分補給を行う。
  5. 浴槽で溺れた場合は、すぐに栓を抜いて湯を流し、気道を確保する。

正解:2

「ぬるめの湯であれば、長時間の入浴を控える必要はない」というのは適切ではないので正解である。ぬるめの湯であっても、長時間つかると副交感神経が優位になり血圧が低下することから、ふらつきや立ちくらみの原因となるので注意が必要である。

入浴介助の注意事項に関する模擬問題の【適切】なものの補足

  • 「入浴は昼間の暖かい時間帯に行うのが望ましい」というのは適切である。また脱衣所と浴室の温度差をなくすため、電気ストーブや湯気などで十分暖めておくようにする。
  • 「着替えの前には、水分を丁寧に拭きとることが大切である」というのは適切である。。からだに水滴が残っていると、蒸発するときに体温が奪われ、湯冷めの原因となる。
  • 「入浴前後には、十分な水分補給を行う」というのは適切である。入浴時は発汗により、血液の粘度が高まり、血管が詰まったり破れやすくなるため、水分補給を忘れないよう心がける。
  • 「浴槽で溺れた場合は、すぐに栓を抜いて湯を流し、気道を確保する」というのは適切である。呼吸・意識状態をみて、医師、看護師、家族などに連絡し、必要な場合、救急車の要請をする。

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