時事速報

【那須烏山市】豚熱で殺処分はなぜかの理由や方法は?豚肉の有効活用や食用消費の可否も調査!

鶏のインフルエンザの時は大騒ぎで、連日、ニュース・報道が盛んでしたが、今度は、豚(養豚場)での感染騒ぎが発生しています。

栃木県が那須烏山市内の養豚場で豚熱(旧豚コレラ)感染を確認し、養豚約5万4,000頭の2カ月もの期間をかけての殺処分を発表しています。

ヤフーニュースによると、豚熱での殺処分では全国最大規模とのこと。ですが、人間に豚熱は感染しないので、感染した豚の肉を食べても影響はない、というのがひっかかります・・。

  • 殺処分するのはなぜ?理由は何?
  • 殺処分の方法はどうやるの?
  • 5万4,000頭とは言え、2カ月かかる理由は?
  • 豚肉の有効活用や食用消費は出来ないの?

これらの気になる点について調査してみました。是非、ご覧ください。

【那須烏山市】豚熱で殺処分するのはなぜかの理由や方法は?過去最大規模の約5万4000頭殺処分へ !

栃木県は、豚熱の感染を確認したとして、養豚およそ5万4,000頭を殺処分にすると発表した。

出展:約5万4000頭殺処分へ 養豚場で“豚熱” 過去最大規模(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

 

栃木県の養豚場での豚熱発生事件の概要はいかのとおりです。

  • 豚熱の確認現場:那須烏山市内の養豚場。
  • 殺処分頭数:およそ5万4,000頭全て。
  • 豚熱による殺処分では、全国最大規模。
  • 人間に豚熱は感染せず、感染豚を食しても影響はない。

やはり、殺処分するのはなぜ?その理由は?しなきゃいけない理由が今一です。また、殺処分の方法はどうやるのでしょう。さらに、「5万4,000頭」と凄い数ですが、2カ月もかかる訳はなんでしょう?

そして気になる「人間に豚熱は感染せず、感染豚を食しても影響はない」という記事内容。もしかして、豚肉の有効活用や食用消費は出来ないのでしょうか?

【那須烏山市】豚熱で殺処分するのはなぜかの理由や方法は?5万4,000頭に2カ月かかる訳を調査!

那須烏山市で豚熱が発生した養豚場のある場所ってどこなんでしょうか?一応、地図を確認してみました。

「栃木県那須烏山市 養豚場」

※ 地図上の「+-の記号」をクリックすると拡大が可能なので、詳細を御覧頂けます。

目立つ養豚場だけでも、かなりの数があるようです。この中に、約5万4,000頭の養豚を行っていた業者さんがいるということですね。

なぜ、約5万4,000頭もの豚を殺処分するのでしょうか。なぜなのか、その理由は何?

豚熱の原因やかかってしまった豚さんの症状を確認します。

豚熱(ぶたねつ、英: classical swine fever、CSF、hog cholera)は、フラビウイルス科ペスチウイルス属によるブタのウイルス性疾病である。ブタ及びイノシシに特有の致死性の高い病気であるが、ヒトには感染することはない

出展:豚熱 – Wikipedia

 

豚燃の原因は、「フラビウイルス科ペスチウイルス属」の【豚熱ウイルス】の感染によって起こるそうです。

豚熱は、症状として、発熱し食欲減退、急性結膜炎を起こす。初期に便秘になったのち下痢に移行する傾向が見られる。

出展:豚熱 – Wikipedia

 

症状はキツそうですが、致死率は?

豚熱の致死率は?
母豚では流産もみられる。 感染した豚は発熱後1週間以内に死亡し、致死率は概ね100%である。
出展:動物衛生研究部門:ASF(アフリカ豚熱) | 農研機構

 

「致死率は概ね100%」!!

要するに、感染拡大で、養豚業が壊滅する!ということですね。イノシシにも、ペットとして飼っている豚さんの類にも感染するというから恐ろしいです。そのほかに、熱処理が不十分な豚肉の飼料化などもあって、不安要素はいっぱいですね。

なので、発生元での一刻も早い殺処分が必要であることがわかります。

ところで、やはり、動物としても「かわいい」豚さんの殺処分の方法ってどうなっているのでしょう?

調べてみると、やはり、「動物福祉問題」の問題があり、滅多やたらと殺処分とはいかないようです。

豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針での殺処分方法は「薬殺、電殺、二酸化炭素によるガス殺等の方法により迅速に行う」[59]とある。

出展:豚熱 – Wikipedia

 

具体的には、どうやって殺処分するのでしょう?PDFの資料がありました。

殺処分場所は、搬入搬 出口付近で行うことにしました。 動員人数 は、表のとおりです。 殺処分方法は、ポリバ ケツに豚を 7 頭程度いれ、殺処分場所へと 搬送します。 そして、ポリバケツに炭酸ガス を注入し、15 分待機し、死亡豚をフレコン バッグへ入れることとしました。

出展:2111221.pdf

 

これでは時間がかかりますね。これを「約5万4,000頭」分行うとなれば、2カ月かかるという理由も納得かと思いますがいかがでしょう。

しかる後、最後は人間と同じく、「火葬」なんでしょうね・。

【那須烏山市】豚熱発生で豚肉の有効活用はしないの?食用に消費する可否も調査!

養豚業の業界の事を考えれば、一刻も早い「豚の殺処分」を!とは思いますが、「人間に豚熱は感染しないので、感染した豚の肉を食べても影響はない」とする、ニュースの記事が気になります。

豚肉の有効活用や食用消費は出来ないのでしょうか?

豚熱ウイルスがタンパク質に富む環境下においては燻製や塩蔵により不活化されることはなく、冷蔵で約3か月・冷凍で4年超にわたり活性を保つことがある[10]。また、加熱による不活化には温度のわずかな差にも影響される故に、37℃に加熱した肉で1 – 2週間、50℃で3日間は生存するという結果がある。そのために加熱処理の有効温度(肉なら中心温度)は70℃で30分以上あるいは 80℃では3分以上と定義されている[11]。

出展:豚熱 – Wikipedia

 

要するに、しっかりと熱処理すれば、「豚熱ウイルス」は死滅するということかと。で、あれば、堂々と、食肉として有効活用できる?という理屈も成り立つように思われますが・・。

現実を考えてみます。

熱処理して食用にするためには、5万4,000頭の豚の移動が不可欠。殺処分自体に時間がかかった挙句の移動となります。移動にもどれだけ時間がかかるでしょうか?受け入れ先は?

その間の焼却していない養豚からの「熱豚ウイルス」の感染は?

最終的に、人間は食べれるとは言っても、熱豚のウイルスに感染した豚肉を食べる人は「有効活用」美名の下で、どれほどいることでしょう。

あなたなら食べますか?

【まとめとご案内】那須烏山市の豚熱で殺処分はなぜかの理由や方法は?

栃木県那須烏山市の養豚場で発生した「豚熱」での、殺処分はなぜかの理由や方法などについて、まとめてみました。

以下にご紹介している記事は、気になった最近のニュースをまとめたものです。