研修報告書

中堅社員の心構えはどうあるべきか

ここでは、ある調査結果を踏まえ、中堅社員の心構えがどうあるべきかについて述べていきます。

新入社員であろうが中堅社員であろうが、社会的常識とされる「人間としての心構え」については、社会人として嫌でも対応せねばならず、これは自然に醸成されていくものと思います。

これに対して、ビジネスマンはあくまでも企業人。企業の求める人間像を把握した上で、組織と自身の立場における「心構え」をつかんでおく必要があります。

産業能率大学が、入社5~10年で20代後半から30代前半の社員を中堅社員とした場合の聞き取り調査の結果を公表しています。同大学主催の中堅社員育成フォーラムに参加した人事担当者等から聞き取ったもので、「中堅社員に求める役割」についての聞き取り調査(2009年5月発行)です。

これによると、会社が中堅社員に求める役割とは、参加者中7割が「職場の後輩の育成」を挙げ、その他の役割として「自業務の改善」や「職場の活性化」などがあがったといいます。しかしながら、中堅社員による職場の後輩の育成の遂行状況は3割にも満たないばかりか、その他の役割については皆無に近い状況であったといいます。

中堅社員の心構えは役割意識を持つこと

会社が期待する中堅社員の役割のおおかたが遂行されていない。その根本にあるものが、中堅社員の役割意識の希薄化にあるとの見方です。そこで、今後とも強化していきたい取り組みとして「役割認識研修の強化」を第一に、「キャリア開発研修」にも取り組んでいきたいとしています。

この調査結果を受けて言えることは、【役割意識を強く持つこと】というのが中堅社員の第一の心構えということになるでしょうか。役割意識を持つということは、自分のポジションを組織人としての側面から護りきることであり、必然的に周囲への配慮もなされるわけで、上記の「職場の後輩の育成」・「自業務の改善」・「職場の活性化」等も自ずと配慮されるということになります。

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