その日は夜8時半をまわっても契約がゼロで、小雨が降る中、帰るに帰れない状態でした。そんなことではいけないと思うものの、夜遅くなってからの訪問は今ひとつ気合が入りません。
その後、独身所帯とおぼしいワンルームのハイツを3棟あたりましたが、居留守と激しい拒否にあって思うにまかせません。その中で窓に明かりの灯らない留守宅が2個所あったので帰宅を待ちました。
間もなく1室に明かりが灯り訪問したところ、実に快く応対いただき、地上の同時口座がとれました。朝からの疲れが吹き飛ぶような思いでした。
訪問販売や消費者金融では法律で夜間訪問の刻限が決められています。しかし、私たちの訪問はどんなに遅くとも法定上問題はありません。加えて天下のNHKの看板を掲げて訪問できます。
法と看板に護られた立派な仕事をしている。うまく契約が取れた時にはそのように思い、誇りさえ感じることがあります。
NHK集金人(NHK地域スタッフ)の夜間(深夜)の訪問と特定商取引法
特定商取引法によると、セールスなどの訪問販売、つまり、勧誘の活動では「午後9時頃から午前8時」までの訪問営業は違法とされていて、違反した場合には罰金の対象にもなります。
しかし、NHKによる受信料契約の訪問は、これとは違います。NHK受信料の契約・集金のための訪問は「契約督励」と呼ばれりもので、特定商取引法からも除外されている訪問活動です。
このため、真夜中などの常識外の時間帯でも、NHK受信料の集金人スタッフが訪問するというケースが発生します。実際には、専用のメモ用紙に訪問の旨を書いて、ドアポストなどに入れておくように指導はされています。
常識外の訪問については、NHK地域スタッフは「法律に守られている」のではなく、法律の外にあると言えるかもしれません。
ある種のアウトロー?否、NHKの集金人を取り巻く法律がアウトロー故に、集金業務の是非が永年にわたって議論の対象となっているのかもしれません。
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