座談会御書

創価学会【5月度座談会御書】四条金吾殿御返事(法華経兵法事:2017年)の未来部指導

平成29年(2017年)5月度の座談会御書は、四条金吾殿御返事(別名:法華経兵法事)です。

同じく5月度のビクトリー御書(未来ジャーナル掲載)とライオンキング御書(少年少女きぼう新聞掲載)も、同御書となっています。同じ御書の解説・指導であっても、これら未来部への指導にあっては、年代に応じたわかりやすいものになっており、それはまた、大人にとっても新たな発見があります。

この記事では、未来部向けの指導に触れながら「四条金吾殿御返事」について、講義的な解説をして参ります。

世界の未来部が御書を研鑽する時代

2017年5月度座談会御書の拝読御文【四条金吾殿御返事】

四条金吾殿御返事(別名は法華経兵法事:ほけきょうへいほうのこと)の座談会御書としての拝読御文(拝読範囲)は以下のとおりです。

「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候(御書全集1,192ページ15行目~1,193ページ2行目より引用)」

ビクトリー御書(未来ジャーナル掲載)でも拝読範囲は同じですが、小学生向けのライオンキング御書(少年少女きぼう新聞掲載)での拝読範囲は以下、冒頭部分だけとなっています。

「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし(御書全集1,192ページ)」

通解は、「意味」として、『どのような兵法よりも「法華経の兵法」(信心)を用いていきなさい』となっています。

2017年5月度座談会御書の講義【四条金吾殿御返事】

ライオンキング御書(少年少女きぼう新聞掲載)での拝読範囲が、座談会御書の冒頭部分のみとなっています。これは、冒頭部分こそ、拝読範囲の「結論」であり、最も重要な仰せであるからです。

以下に、通解に意訳を取り入れた形で記述してみました。

どのような兵法よりも法華経の兵法を用いなさい。
なぜなら、その法華経には、「一切の魔と、それ以外の様々な敵も皆ことごとく打ち破る」という金言がある。
故に、兵法や剣術の真髄も、万般の根本法である妙法(法華経)から出ているという真実に対して、深く信心を起こしていきなさい。
深く信心を起こすとは、臆病の心を無くして勇気を持って実践に踏み切るということである。そうでなければ、何ごとも叶わないのである。

以上、意訳を取り入れた通解。

兵法とは、一般的には戦闘における作戦や剣術・武術のことを指していますが、「法華経の兵法」という秀逸な表現は、武士である四条金吾に与えられたものであり、広義に解釈すれば、人生の万般において、良い結果を得るための方法論ということができます。

そして、法華経の兵法とは、妙法への信心であり、唯一最高の人生における絶対勝利の信心ということであります。

故に、「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」とは、【妙法への信心を全ての根本としていきなさい】という意味であり、拝読範囲の結論となっています。そして、これ以降は、信心を根本とするための要諦が述べられており、絶対勝利の信心を肝に銘じるための大聖人の入魂のご配慮となっています。

そして、大聖人入魂のご配慮とは、妙法への信心を全うする上で最も肝心なことは、【深い信心に立ち、臆病であってはならない。勇気ある信仰実践に立ち上がりなさい】ということであります。

「あへて臆病にては叶うべからず候」との仰せは、武士である四条金吾への、これ以上ないお言葉と拝することができます。

私たち創価の同志もまた、四条金吾と共に、勇気ある信仰実践に立ち上がって参りましょう。

以下は、四条金吾殿御返事の参考ページです。

5月度座談会御書 四条金吾殿御返事(法華経兵法事)

表題のページでは「四条金吾殿御返事の座談会における講義・所感」が述べられています。

5月度座談会御書 四条金吾殿御返事(法華経兵法事)

未来部 希望ネット

「未来部 希望ネット」では、ビクトリー御書(未来ジャーナル掲載)とライオンキング御書(少年少女きぼう新聞掲載)のPDF版が配信されていますのでご活用下さい。

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